「とにかく面白いミステリー小説が読みたい!」
そんな気分のときってありませんか?
今回は、謎解きの快感・予想外の展開・人間ドラマまで、ジャンル別に25冊を厳選してご紹介します。
どれも一気読み必至の名作ばかりなので、ミステリー初心者にも安心。

この記事を読めば、きっと次に読む1冊が見つかりますよ!
- とにかく面白いミステリー小説オススメ25選
- それぞれの本の概要とオススメな人
とにかく面白い王道ど真ん中の本格ミステリー


本格派のミステリーが好きなら、まずはこのジャンルから。
緻密なトリックや論理的な謎解きが魅力で、ページをめくる手が止まりません。
まさに「これぞミステリー!」と叫びたくなる、名作を紹介します。
①『十角館の殺人』(綾辻行人)
孤島の十角形の館で起きる連続殺人。
大学ミステリ研のメンバーが次々に命を落としていく中、意外な真相が待ち受けています。
館ものミステリーの代表作であり、新本格ミステリーの火付け役としても有名です。
- トリック重視の本格推理が好きな人
- ミステリー初心者でまずは名作から読みたい人
②『占星術殺人事件』(島田荘司)
密室殺人と奇妙な星占いが絡む、異色のトリックミステリー。
40年前の未解決事件を、名探偵・御手洗潔が論理で解き明かしていきます。
斬新すぎるトリックに驚かされる、日本ミステリー史に残る傑作です。
- ひねりのある大掛かりなトリックが好きな人
- 「名探偵の推理」をじっくり堪能したい人
③『そして誰もいなくなった』(アガサ・クリスティ)
孤島に集められた10人の男女が、次々と殺されていく…
ミステリーの女王クリスティによる不朽の名作です。
驚きのラストまで無駄が一切ない構成で、何度読んでも面白い作品です。
- 海外ミステリーの名作に触れてみたい人
- シンプルで完成度の高い謎解きを味わいたい人
④『慟哭』(貫井徳郎)
連続幼女誘拐事件の捜査と、ある男の苦悩が交差するストーリー。
静かな語り口ながら、読むほどに不穏さが増していきます。
最後に明かされる真相に、誰もが言葉を失うはずです。
- 心に残る重厚なミステリーが好きな人
- 読後に衝撃を受けたい人
⑤『殺戮にいたる病』(我孫子武丸)
快楽殺人者の犯行を描く衝撃作。
淡々と綴られる猟奇的な描写と、終盤に訪れる大どんでん返しが強烈です。
視点のトリックが見事に仕掛けられた、究極のサイコ・ミステリーです。
- どんでん返しに痺れたい人
- スリルと緊張感のある作品が好きな人
とにかく面白い海外のスリリングなミステリー


スリリングでテンポの良い展開が魅力の海外ミステリー。
映画のような演出や大胆なプロットで、一気に読ませる作品が多いのが特徴です。
ここでは、特にハラハラドキドキが止まらない5冊を厳選しました。
⑥『ゴーン・ガール』(ギリアン・フリン)
結婚5周年の日、妻が突然失踪。
夫の怪しい言動や、語られなかった過去が浮き彫りになっていきます。
読み手の予想を裏切る展開が連続し、最後まで油断できない心理スリラーです。
- 夫婦の裏の顔や心理戦に興味がある人
- 裏切りとどんでん返しが好きな人
⑦『ドラゴン・タトゥーの女』(スティーグ・ラーソン)
大財閥の失踪事件を調査する記者と、天才ハッカーのコンビが真相に迫る。
北欧ミステリーらしい重厚な雰囲気と、社会派要素も魅力です。
シリーズものですが、1作目だけでもしっかり楽しめます。
- 社会派ミステリーや北欧作品に興味がある人
- 複雑な謎をじっくり読み解きたい人
⑧『羊たちの沈黙』(トマス・ハリス)
FBI訓練生クラリスと、獄中の天才精神科医レクター博士との心理戦。
凶悪事件の捜査の裏に隠された真実と、二人の駆け引きがスリリングです。
映画も有名ですが、原作の緊張感はまた別格です。
- サイコスリラーや刑事ものが好きな人
- 強烈なキャラクターが登場する物語が好きな人
⑨『白夜行』(東野圭吾)※日本作品
少年と少女の罪と再生を描いた、切なくも冷たい長編ミステリー。
20年にわたる追跡劇と、語られない空白が読者を惹きつけます。
海外でも高く評価され、翻訳版も多数ある作品です。
- 登場人物の心の闇に迫る物語が好きな人
- 切なくて重いけど、深みのある作品を読みたい人
⑩『ザ・チェーン』(エイドリアン・マッキンティ)
「娘を助けたければ、他人の子を誘拐しろ」――。
突然、誘拐された娘の母親が受けた電話は、想像を超える犯罪の始まりでした。
“誘拐の連鎖”という設定が斬新で、恐ろしくも目が離せません。
- ノンストップで読み進めたい人
- 一風変わった設定のサスペンスを楽しみたい人
とにかく面白い一気読み必至の映像化作品


映像化されるということは、それだけ物語の引き込み力があるということ。
映画やドラマを見てから原作を読むと、さらに深く楽しめます。
ここでは、一気読み間違いなしの映像化ミステリー小説を5冊ご紹介します。
⑪『模倣犯』(宮部みゆき)
東京で起こる連続殺人事件。
犯人の手口は常に警察の一歩先を行き、模倣を重ねるごとに事件は拡大していきます。
重厚な人間描写と緊張感のある展開が圧巻の大作です。映画やドラマ化も話題になりました。
- 重めの社会派ミステリーをじっくり味わいたい人
- 犯人視点を含む心理描写を楽しみたい人
⑫『告白』(湊かなえ)
「これは、私の娘を殺した犯人への告白です」――。
中学教師が語り出した衝撃の真実。
淡々とした語りが逆に恐ろしく、読み終わったあともしばらく余韻が残ります。映画化されたことでさらに注目されました。
- 衝撃的な展開を楽しみたい人
- 人間の心の闇に興味がある人
⑬『64(ロクヨン)』(横山秀夫)
わずか7日間で幕を閉じた昭和64年に起きた未解決事件。
14年後、再び似た事件が起き、警察広報官が組織の闇と向き合うことに。
捜査ミステリーでありながら、人間ドラマとしての深さも光る傑作です。
- 警察小説や組織内の葛藤が好きな人
- 事件の真相だけでなく人間模様をじっくり味わいたい人
⑭『鍵のかかった部屋』(貴志祐介)
物理トリックに特化した密室ミステリー短編集。
冷静沈着な防犯オタク・榎本径と弁護士・青砥が密室の謎に挑みます。
テレビドラマでの映像化も人気で、テンポ良く楽しめます。
- 密室トリックにワクワクしたい人
- サクッと読める短編が好きな人
⑮『イニシエーション・ラブ』(乾くるみ)
大学生の恋愛模様を描く青春ストーリー…かと思いきや、最後の2行ですべてが覆る!
恋愛×ミステリーの絶妙なバランスで、読者を驚かせる一冊。
映画化もされ、多くの話題を呼びました。
- どんでん返しが大好物な人
- 恋愛小説っぽいのに裏がある物語に興味がある人
とにかく面白い心に残るヒューマン・ミステリー


ミステリーと聞くと「トリック」や「どんでん返し」を想像しがちですが、
人間の心の闇や絆、罪と贖いを描いた作品も多く存在します。
今回は、読後にじんわりと心に残るヒューマン・ミステリーを紹介します。
⑯『ナミヤ雑貨店の奇蹟』(東野圭吾)
空き家となった雑貨店に忍び込んだ若者たち。
そこに届いた一通の手紙が、過去と現在をつなぐ不思議な物語を動かします。
悩み相談という形で人の心に寄り添う優しいミステリーです。
- 感動できる物語を求めている人
- 人と人のつながりを感じたい人
⑰『夜行観覧車』(湊かなえ)
高級住宅街で起きた殺人事件。
事件の裏には、家族・近所・学校といった人間関係の歪みが浮かび上がります。
ミステリーでありながら、人間ドラマの深さが印象的な一作です。
- 家族や人間関係のリアルな描写が好きな人
- 静かにじわじわくるサスペンスが読みたい人
⑱『火の粉』(雫井脩介)
隣人となった元裁判官の男は、かつて自分の夫の無罪を言い渡した人物だった。
不気味な優しさに隠された「真意」とは?
日常の中にじわじわと忍び寄る恐怖が、読者の心を締めつけます。
- 普通の生活の中に潜む狂気が気になる人
- 緊張感ある心理戦を楽しみたい人
⑲『贖罪』(湊かなえ)
少女時代に起きた事件と、それを背負って生きる女性たちの姿。
それぞれの人生が交錯しながら、重いテーマと向き合っていきます。
「償い」とは何かを静かに問いかける、深い余韻の残る作品です。
- 社会や道徳について考えさせられる物語が好きな人
- ミステリーの中に人間ドラマを求める人
⑳『ヒポクラテスの誓い』(中山七里)
法医学教室を舞台にした医療ミステリー。
検視官として働く新人医師と、冷静な法医学教授のコンビが事件に挑みます。
命と向き合いながらも、人間の心の奥底を描く骨太なストーリーです。
- 医療や科学が関わるミステリーが読みたい人
- 正義と命の重さについて考えたい人
とにかく面白い変わり種・変化球ミステリー


ちょっと変わった設定、ジャンルを横断する構成、笑える要素やSF風味…。
定番とはひと味違う“変化球ミステリー”もまた、ミステリーの醍醐味のひとつです。
クセになるおもしろさが詰まった作品を、ここではご紹介します!
㉑『屍人荘の殺人』(今村昌弘)
大学のミステリ研メンバーが合宿先の館で遭遇するのは…まさかのゾンビ!?
本格ミステリーのフォーマットを守りつつ、まさかの異色展開で読者を翻弄。
異色ながら完成度の高いトリックに唸らされます。
- 型破りなミステリーが読みたい人
- ホラーやパニック要素がある作品が好きな人
㉒『medium 霊媒探偵城塚翡翠』(相沢沙呼)
霊視で事件の真相を見抜く美しき霊媒師と、現実主義の推理作家のコンビ。
霊能力という超常的な要素と、本格ミステリーの論理が絶妙に融合しています。
ラストの展開は「完全にやられた!」と唸ること間違いなし。
- 霊やオカルトが絡むミステリーが好きな人
- 意表を突かれる展開を楽しみたい人
㉓『盤上の向日葵』(柚月裕子)
将棋と殺人事件が交差する異色のミステリー。
孤独な天才棋士の半生と、山中で見つかった白骨死体の謎が繋がっていきます。
ミステリーと人間ドラマの絶妙な融合が魅力です。
- 将棋や職人技に興味がある人
- 濃厚な人間ドラマを含むミステリーが好きな人
㉔『マリアビートル』(伊坂幸太郎)
東京発・盛岡行きの新幹線に乗り合わせた殺し屋たち。
それぞれの思惑が交錯するうち、列車内はカオスに…。
軽妙な会話とテンポの良い展開がクセになる、ユーモア系クライムミステリー。
- テンポ良く読めるエンタメが好きな人
- 個性豊かなキャラクターが出てくる話が読みたい人
㉕『パーフェクト・ブルー』(宮部みゆき)
アイドルのストーカー事件を軸に、メディアの異常性や人間の闇を描いた作品。
現代社会の歪みと、人の心の中の恐怖がにじみ出てくるサスペンスです。
映像的な描写も多く、非常に没入感があります。
- 現代社会を題材にした心理ミステリーに興味がある人
- リアルで生々しいテーマを扱った作品が好きな人
まとめ
今回は、「とにかく面白いミステリー小説」をテーマに25冊をご紹介しました。
王道からスリリングな海外作品、映像化された話題作、心に残るヒューマン系、そして変化球まで幅広く取り上げました。
どの本も、それぞれに違った魅力があり、ミステリーの奥深さを味わえる作品ばかりです。



気になる1冊が見つかったら、ぜひ手に取ってみてください。
一気読みして夜更かししてしまうかもしれませんが、それもまたミステリーの醍醐味です!